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巨人・船迫大雅 新人王狙うオールドルーキー/注目の新戦力

 


 その名を知らしめる。ドラフト5位の船迫大雅は西濃運輸から入団した今年で27歳になるオールドルーキー。読み方は「ふなばさま・ひろまさ」で、本人は「初見で自分の名前を言える人はいない」と苦笑い。活躍して知名度を上げたい。

 聖光学院高2年時に習得した右サイドハンドから繰り出す最速151キロのストレートとスライダーが持ち味。かつてヤクルトの守護神として活躍した元韓国代表の林昌勇を参考にしている。高卒9年目に当たる年齢で、「新人王を狙いたい」と即戦力としての活躍を誓う。

 春季キャンプは一軍で完走した。「中継ぎ、抑えというポジションを任されると思うので、いつどういうときでも行けるぞという強みを見せていきたい」とブルペンで連投を続けるなどアピールし、オープン戦でも一軍帯同を続けている。

 3月11日のオリックス戦(京セラドーム)では2/3回を投げて、4四球4失点と苦しむ場面もあったが、同14日のソフトバンク戦(熊本)では2/3回をピシャリと封じ、その後の2試合は1イニングを三者凡退と一軍にしがみついている。原辰徳監督は「新しいメンバーがリリーフの中に入ると思いますね。船迫もそう」と期待を寄せており、開幕一軍へまずは順調に歩みを進めている。

「自分の持ち味である気迫を存分に出して、プロのバッターに立ち向かっていきたい」と船迫。名前も、闘志あふれる投球も、ファンの胸に刻み込む覚悟だ。

写真=BBM
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