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DeNA・バウアー 歴代最大のクラスの補強 サイ・ヤング賞右腕の加入は“事件”/注目の新戦力

 

3月24日、入団会見を行ったバウアー。背番号は96となった


 1998年以来の優勝を目指す、本気度の表れだろう。3月14日、チームは超ビッグネームの加入を発表した。前ドジャースのトレバー・バウアー。メジャー通算83勝、レッズ時代の2020年にはサイ・ヤング賞にも輝いた大物右腕だ。21年にDV問題が発覚し、制限リストに入っていたが、入念な調査を経て獲得を決定。

「日本プロ野球界でプレーをすることは私の夢であり、その夢をファンの皆さんの前でお見せすることができる球団として、ベイスターズ以上のチームはないと思っています」

 出来高を含む年俸総額が約4億円(金額は推定)で、背番号は96。バウアー本人のコメントも気概に満ちていた。

 DeNAとの縁は浅くなかった。19年オフにアメリカ視察中だった球団幹部と親交を深め、プライベートで来日。神奈川・横須賀市の二軍施設「DOCK」に招待され、「いろいろな国の野球を見て、違いを感じることが面白い」と喜んでいた。今ではWBC日本代表として戦った今永昇太も、当時バウアーを質問攻めにし、シアトルのトレーニング施設でも交流した一人。獲得の知らせを聞くと「会ってみないとウソか本当か分からない。そのレベルのことなので、事件と言ってもいいくらい」と興奮を抑え切れない様子だった。

 3月24日に横浜市内のホテルで入団会見を行ったバウアー。まだ32歳で、間違いなく年間を通して計算できる存在だ。昨季11勝の大貫晋一が右肩の肉離れで離脱中。今永とともに先発の柱となり、投手陣の先生役としても期待される。親日家でもあり、目標はサイ・ヤング賞に相当する沢村賞。横浜が揺れる。

写真=BBM
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