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ソフトバンク・柳田悠岐 3年ぶりのリーグ優勝へ、力強く、貪欲に/チームリーダーの決意

 

チームとしても、柳田としても、悔しさを晴らすシーズンが幕を開ける


 キャプテン2年目となる柳田悠岐が、例年になく元気だ。昨年は春季キャンプ前に新型コロナウイルスに感染した影響で、ベスト体重よりも10キロも重い状態でシーズンイン。調整の乱れが尾を引き、満足いくシーズンとはならなかった。反省を生かし、昨季終了直後から一定期間食べ物を断つ「ファスティング」に取り組んだ。宮崎春季キャンプを自身5年ぶりに“完走”し、「痛いところがないので、そこが一番いいところ」と手応えを口にした。

 昨季は内川聖一以来となる4年ぶりに復活したキャプテンに就任。リーグ最終戦の声出しでは「ほんとここまで来たら、やるしかないし、3時間死ぬ気でやろう。ダメだったら全部俺のせいで、こんなん(キャプテンマーク)破り捨ててやる。俺のせいにしろ。死ぬ気でいくぞ」と、チームメートを力強く鼓舞。最終的にはオリックスと勝率で並びながら、直接対決の結果により優勝を逃すという悔し過ぎる結末を迎えただけに、今季こその思いは強い。

 オープン戦では納得のいく成績を残せなかったが、経験豊富なだけに心配無用だ。今季は日本ハムからFA加入した近藤健介との“KYコンビ”が3年ぶりのリーグ優勝の大きなカギを握る。近藤に「優勝しよう」と口にしたキャプテンは、「近ちゃんが入ることで、さらに(打線に)厚みが出ると思う。自分もいい状態で入れるように。首差、鼻差、何でもいいので優勝したい」ときっぱりと言い切った。チームをバットで、背中で、引っ張る男の決意。今季が楽しみだ。

写真=湯浅芳昭
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