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広島・大瀬良大地 シーズン第1球目からチームのために/チームリーダーの決意

 

強い気持ちで明日3月31日、シーズン開幕戦のマウンドに上がる大瀬良


 新体制となったチームでも、シーズン第1球を投じるのは大瀬良大地だ。球団3人目となる5年連続の開幕投手を務める。2月25日のオープン戦開幕戦・巨人戦(那覇)の登板後、新井貴浩監督から「任せたからな」と告げられた。「迷わず『お願いします』と言わせてもらいました。いいスタートを切って、1年間チームに貢献できるよう頑張ろうとあらためて思った」と決意を新たにした。

 今春キャンプの紅白戦から最速151キロをマークするなど、状態の良さは先発陣の中でも際立っていた。自身でも最多勝、勝率第一位の投手2冠を獲得した2018年以上だと手応えは十分。だが、状態だけで選ばれたわけではない。「投手陣の中心として1年間引っ張ってもらいたいという気持ちがある」と指揮官。今のチームで、それができるのは大瀬良をおいてほかにいない。

 昨季はシーズンほぼ折り返しの77試合目までに7勝(4敗)も、結果的に8勝9敗。防御率は自己ワーストの4.72に終わった。このオフ、何度も口にしてきたのは「1年間」という言葉。「1年間、自分のパフォーマンスを発揮できていないシーズンが続いている」。不振による2度の登録抹消もあった1年からの巻き返しの思いは強い。

 今季チームは3年ぶりにキャプテンを置かず、リーダーは選手会長2年目の大瀬良に一本化された。「昨年は自分のことでいっぱいいっぱいになったところも正直ある。そういったときでも、チームのことと自分の成績は別。僕ら上の人が姿で見せていかないと」。今年は行動でも成績でも、チームを引っ張ってみせる。

写真=BBM
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