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ヤクルト・山田哲人 結果と姿勢で魅せる/チームリーダーの決意

 


 世界一の頂に上り詰めた主将が、今度はスワローズを日本一に導く。ユニホームの袖にキャプテンマークが付いてから3年目。今年もチームの中心として大きな存在感を発揮することは間違いない。

「チームとしてセ・リーグ3連覇は掲げますし、日本一奪還も掲げると思うので、そこに向けてしっかりチームをまとめていければなと思います」

 主将に就任して過去2年はセ・リーグを連覇。2021年は日本一に輝いた。だが、昨年は日本シリーズでオリックスに敗退。レギュラーシーズンでも自身は130試合の出場で打率.243、23本塁打、65打点、10盗塁と悔しい結果に終わった。オフシーズンは打撃フォームの改造に着手。自主トレーニング、キャンプと段階を踏み、姿を変え、日々進化させていった。

「しっかり自分が結果を残さないとなというのは、僕のキャプテンとしての理想の姿でもあるので、そういう風な形でしっかり結果も残しつつ、自分が先頭に立ってプレーしていけたらなと思います」

 背中で見せる。それが、山田ならではのキャプテンシー。ただ、昨年7月に30歳を迎え、チーム内でも中堅選手となる中、後輩に対してグラウンド内外で声をかける姿も多い。今年は悔しさを胸に結果と姿勢で魅せる。

 第5回WBCでは準決勝のメキシコ戦、決勝の米国戦で先発出場し3大会ぶりの世界一奪還に貢献。最高の経験を得た背番号1が、多くをチームに還元し日本の頂にも上る。

写真=BBM
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