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ヤクルト・高橋奎二 大舞台で得た経験を力に/目指せ! 初タイトル

 


 何にも代えがたい経験を積んで帰ってきた。高橋奎二は第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表として3大会ぶりの世界一に貢献。頂点に立ったうれしさとともに、胸の中に同居した悔しさがさらなる成長へとつながる。

 大会中は、3月12日のオーストラリア戦(東京ドーム)に二番手として登板。2回1安打無失点と好投したが、出場機会はその1試合のみだった。あこがれを抱くメジャー・リーグの球場に足を踏み入れ、準決勝のメキシコ戦、決勝のアメリカ戦の緊張感を肌で感じたが「投げてもっと活躍したかったというのは心残りです。そこで投げられなかった悔しさを持ちながら今シーズンはやっていきたいし、それがまた3年後、いい結果につながればいい。この悔しさを持ってまた野球をやっていきたい」と唇をかんだ。

 ただ、得たものもある。チームの中心として活躍した大谷翔平(エンゼルス)の姿を間近で見て、「オーラがありました」とエースの風格を感じ取った。「(自身も)そう言われるようにしていきたい」と大きな背中を追っていく。

 昨季は17試合に登板し8勝2敗、防御率2.63でリーグ連覇に貢献。だが、特出すべきは奪三振率(9.91)の高さだ。実は、2月の沖縄・浦添キャンプ時に「奪三振のタイトルを取りたい」と口にしていた高橋。個人目標に「2ケタ勝利」と「規定投球回到達」を掲げており、クリアできればおのずと初タイトルも見えてくる。心身共に成長した姿で、戴冠を狙う。

写真=BBM
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