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ソフトバンク・栗原陵矢 先輩に代わって担う新たな役割/わがチームのムードメーカー

 

開幕から四番を務め、パワーアップした打撃で存在感を見せる栗原


 今季から「ホットコーナー」を任せられる元気印が「完全復活」を示し、チームを3年ぶりVに導く。オープン戦最終戦となった3月26日の広島戦(マツダ広島)。四番の栗原陵矢が、6回二死二塁でアドゥワ誠から右前適時打を放った。5試合連続安打に「状況、状況でしっかり考えながら打席に入れているかなと思う」。全18試合にスタメン出場したオープン戦は打率.415で首位打者フィニッシュ。本塁打、打点と合わせてチーム3冠の打棒で状態の良さを示した。

 昨季は開幕5戦目のプレー中に左膝に大ケガを負った。手術を余儀なくされ、その後は長いリハビリ生活。全試合出場を果たし21本塁打をマークした2021年からのさらなる飛躍が期待されていたシーズンを、ほぼ棒に振った。それでも地道なリハビリで10月下旬に練習復帰すると、秋季キャンプに参加。リハビリと並行したトレーニングによってパワーアップした打撃を示すだけでなく、新たに挑戦する三塁の守備練習にも連日汗を流した。

 これまでは主に外野を守ってきたが、今季からは三塁を任される。それまで長くホットコーナーを務め、ムードメーカーでもあった松田宣浩がチームを離れただけに、自分の果たすべき役割の大きさを理解している。

「松田さんがやってきたことを少しでもカバーできるように元気を出してやっていきたい」。藤本博史監督に志願して副キャプテンも務めることになった。「投手に近いところでゲームを見ながら引っ張っていけるように」。持ち前の明るい性格でチームをけん引する。

写真=湯浅芳昭
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