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阪神・坂本誠志郎 チームをもり立てるのに不可欠な元主将/わがチームのムードメーカー

 

チームメートからの信頼も厚い。“第2捕手”に甘んじるつもりはない


 チームをもり立てるのに欠かせない男。正捕手を狙う坂本誠志郎はチームメートからの信頼も厚いだけにムードメーカー役としてもうってつけだ。

「チームのことを考えたプレーができれば自分のためにもなるだろうし、自分のために取り組めばチームのためにもなるだろうと思っています」

 キャッチャーが持つイメージと少し違い、明るく振る舞うパフォーマンスを見せる。昨季も「虎メダル」と発案するなど、チームにいい雰囲気をつくった。

 履正社高、明大で主将を務めた実績の持ち主でもある。矢野燿大監督だった2022年シーズンも、やはり主将としてチームを束ねた。まとめ役としては適任と言える。

 だが、岡田彰布監督が正捕手に指名したのは梅野隆太郎だった。どうしても「第2捕手」として見られがちだが、定位置を取って代わることで、坂本の持ち味は増すはずだ。

 坂本自身も「試合に出てナンボですから」と言う。昨季は自己最多60試合に出場、先発マスクは50試合。このまま控えに甘んじるつもりはさらさらない。

 オープン戦で14試合に出場したが、岡田監督からインサイドワークを指摘されているのは期待の裏返しでもあった。スキあらば、の姿勢に変わりはない。

 坂本は「選手は使われたときに最善の準備をし、最善の結果を残すことが大切だと思う」と意気込む。チームのムードづくりに一役買って勢いに乗る。

写真=BBM
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