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ロッテ・安田尚憲 試行錯誤しながら一歩ずつ/目指せ! 初タイトル

 


 今年こそ殻を破れるか。誰もが安田尚憲の飛躍を待ち望む。履正社高から2018年にドラフト1位で入団して、今季が6年目。「三塁手としてベストナインとゴールデン・グラブ賞の獲得」を目標に掲げ、勝負の一年に挑む。

 昨季は打率.263、9本塁打など多くの数字で自己最多を更新。「本当に毎年ちょっとずつ上がっている。もっと飛躍できるようにします」と言い切った。吉井監督とは「最低でも25本塁打」を約束。オフは師匠と仰ぐ柳田悠岐(ソフトバンク)の下で汗を流し、「柳田さんのスケールの大きさ、野球に対する取り組み方を毎年勉強させてもらている。何とか結果で恩返しできるように」と誓った。

 順調に調整を続けたが、試行錯誤は続いた。オープン戦は打率.158と状態が上がらず。3月15日のヤクルトとのオープン戦(神宮)で初本塁打を放った直後には、ファームに戻った。昨季の良い状態のスイングに近づけるために映像をチェック。内田順三臨時打撃コーチに助言をもらい、打撃フォームやスイングの最終確認も行った。「練習で良い感覚はある。実戦で良い形を出したい」。何とか光を見いだそうと、最後までもがいた。

 3月31日のソフトバンクとの開幕戦(PayPayドーム)は「六番・三塁」で出場。2年ぶりの開幕スタメンをつかんだが、チームは3連敗。開幕3戦目に当たる4月2日の同カードの試合では、1点差に迫った6回一死二、三塁の場面で代打を送られる悔しさも味わった。

 それでも、4月13日の西武戦(県営大宮)では、西武・今井達也のノーヒットノーランを阻止する意地のチーム初安打。リーグを代表する三塁手を目指して、ここから巻き返す。

写真=湯浅芳昭
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