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西武・羽田慎之介 球団にとっても特別な存在 長身左腕はロマンの塊/地元愛を胸に

 

191センチの長身から力強いストレートを投げる羽田


 埼玉県所沢市出身。実家はベルーナドームから一駅の距離。ライオンズジュニア出身という生粋の“生え抜きっ子”だ。ライオンズジュニア出身として初のプロ野球選手となっただけに、羽田慎之介の存在は球団にとっても特別なものとなっている。

 高卒でプロ入りし、1年目の昨季はファームで5試合に登板。初登板から直球が150キロを計測し、その将来性に大いなる期待を抱かせている。成績的には5試合で1先発、7回2/3、0勝2敗、失点7(自責6)、防御率7.04の成績に終わったが、「コントロール、クイックなど、まだまだ課題ばかり。内容的にも、その回とか、一人の打者に対して、根拠のあるボールを投げられていなかったことが多かった。ただストライクが入るからストレートを投げるとか、そういう感じで投げていたので、もっと『こうしたらこうなる』と想像した中で投げて、過程があって結果が生まれるようなピッチングをしたい」とのコメントは、“考える”才でも非凡さの片りんを感じさせた。

 オフは、チームのエース・高橋光成、最優秀中継ぎのタイトルホルダー・平良海馬らが行う自主トレに参加。ウエートを中心としたトレーニングでフィジカルを鍛え、メンタル、栄養面なども学び、一軍で活躍するために何が必要なのか、どれほどのレベルに至らなければいけないのかを体感した。

 2年目の今季も、まずはファームで課題の制球力を強化中だが、191センチの長身と長い左腕で投げ下ろす150キロ超のストレートはロマンの塊。一軍マウンドで衝撃を与える日はそう遠くはないだろう。

写真=BBM
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