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オリックス・杉本裕太郎「みんなの夢を一生懸命、追えたら」/地元愛を胸に

 


 ラオウこと杉本裕太郎が故郷・徳島を思う。

 徳島に生まれ育ち、青学大に進学するまで「全然(徳島を)出たことがなかった」と笑う。シーズンオフには必ず故郷に帰省し「地元の駅前に僕のユニフォームなどを飾ってくれているのが本当にうれしいです」と無邪気に喜ぶ。

 少年少女への野球教室を開催した際は、参加した小学生よりも「自分のほうがはしゃいでいるかもしれない。それぐらい(野球は)楽しいものだと伝えたいと思っています」と真剣な眼差しで語る。

 自身が徳島で野球を始めた際は「母、姉……みんな応援してくれていた。やっぱり、今になっても当時のことは思い出しますし、社会人(JR西日本)とかオリックスに入っても、徳島は特別な思いがありました」と、地元への思いを明かした。

 2016年にドラフト10位でオリックスに入団。以降8年目を迎え、在住する関西の地も“第2の故郷”となっているようで「徳島もそうですけど、やっぱりみんなが温かい。チームメートも、ファンのみなさんも良い感じに距離が近くて、僕は合ってるんかなと思ってます」とおどける。

 今季から選手会長に就任した。チームは『リーグ3連覇&2年連続の日本一』を狙う。

「正尚(吉田正尚)がメジャーに行って、戦力的に(柱が)抜けたと言われるけど、僕たちは僕たちで頑張るしかない。正尚は夢を追っていた。僕たちもみんなの夢を一生懸命、追えたらなと思っています」

 徳島で生まれ育った男が、関西に強く根を張っている。

写真=BBM
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