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巨人・坂本勇人 本領発揮の日はいつ/“春の誤算”喜怒哀楽

 


 名遊撃手の苦しい春は続く。坂本勇人は、まだ本来の姿を取り戻せずにいる。

 4月18日のDeNA戦(長崎)では、9回一死から代打で起用され、プロ野球史上55人目の通算2000試合出場を達成した。34歳4カ月での到達は5番目の年少記録で、本人は「この記録が達成できたのも原(原辰徳)監督や高橋由伸前監督に使っていただいたおかげです。また、トレーナーさんや裏方さんの協力があって到達できたと思っているので、みなさんに感謝したいです」とコメントした。

 ただ、結果は中飛に終わり打率は.130に下降。今季4度目のベンチスタートから存在感を示すことはできなかった。

 昨季は開幕前を含めて3度の故障離脱で、レギュラーをつかんだ2年目の2008年以降で最少の83試合出場、5本塁打にとどまった。17年目の今季は復活をかけて臨んだが、オープン戦は22打席連続無安打など打率.111。開幕後も初安打が出たのは23打席目だった。大久保博元打撃チーフコーチに助言された、軽打に近いショートスイングを試すなど試行錯誤を続けており、「自分で何とかしないといけない。それに尽きる。1本出ても続かないと意味がない。結果がすべて」と悩める胸中を明かしていた。

 原監督も「自分で越えないと」と、坂本の復調を待つ。ドラフト4位の門脇誠や3年目の中山礼都も成長を示す中、いまだ打率1割台と苦しむ百戦錬磨の背番号「6」もそろそろ本領を発揮しなければならない。

写真=BBM
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