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阪神・石井大智 「胸を張った成績を」 リリーフ陣の切り札的存在/“春の誤算”喜怒哀楽

 

リリーフで防御率0点台と好投を続ける石井


 さらに貴重なリリーフ投手になりそうだ。湯浅京己が故障、浜地真澄が不振で戦線離脱したことでクローズアップされているのが石井大智の役割だ。

 開幕前から「40試合以上の登板が目標」とした右腕。今後は「ストッパー」も含めて、ポジションに関係なくフル回転を期待されている。

 本人も「試合展開に限らず、僕みたいなピッチャーは結果を出していかないといけない立場です」と与えられた居場所で最高のパフォーマンスを見せる構えだ。

 独立リーグ四国IL/高知から阪神入りしたプロ3年目を支えているのは反骨心だ。開幕から無失点できた石井は頭打ちしたかと思いきや、すぐに立ち直った。

 4月12日の巨人戦(東京ドーム)で1点リードの8回に登板して「打ちやすいタイミングで投げてしまった」と岡本和に同点ソロを浴びる。7回まで完全投球の村上頌樹の勝ちを消してしまった。

 しかし翌13日の同カードでは再び岡本和と対戦して中飛に打ちとってリベンジ。石井らしい投げっぷりでチームにも自信回復させたのだった。

「ああいうところで抑えないといいところで投げられない。頌樹(村上頌樹)には申し訳ないことをした。落ち込まないでくださいと言ってもらって切り替えることができました」

 石井は「自分のやるべきことをやって、シーズン後に胸を張った成績を残せるように頑張ります」と意気込む。チーム状況に合わせて経験を積みながら成長を遂げる。

写真=BBM
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