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阪神・近本光司 「さすがプロだというプレーを見せる」 堅守にこだわり続ける外野手/守備職人のプライド

 

2年連続ゴールデン・グラブ賞を獲得している近本


 ゴールデン・グラブ賞外選手、近本光司の好プレーがチームを引き締めている。

「プロ野球選手である以上、さすがプロ野球選手だなと思ってもらえるプレーを見せることが大事と思います。そのために能力を上げていきたい」

 岡田彰布監督が推し進める「守りの野球」は、近本の堅守にも表れている。開幕カードの4月2日のDeNA戦(京セラドーム)では絶妙な中継プレーを見せた。

 3点リードの7回二死一、三塁で、宮崎敏郎の左中間を抜く当たりを処理したのは近本だった。すぐさまショート・小幡竜平に送球し、それが捕手の梅野隆太郎に渡って一塁走者・佐野恵太のホームインを阻止した。絶妙な中継プレーは沖縄春季キャンプから徹底した練習で繰り返されてきた成果でもあった。

 近本も「昨年はよく失策数のことを言われたので」と5年連続12球団ワーストを気にしている。

 開幕後もノイジー島田海吏森下翔太らが左翼、右翼の両脇に就くためアドバイスも欠かさない。新加入、経験の浅い外野手にはビジターのフェンス際のクッションなどにも気を配ってきた。ポジショニングから、落下点にいくまでを含めた打球判断は見本になっている。

 2年連続ゴールデン・グラブ賞を受賞。阪神外野手では新庄剛志(現日本ハム監督)の7年連続が最多だ。

 近本は「センターに飛んだらアウトと思われるような選手になりたい」と堅守にこだわり続ける。

写真=BBM
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