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ヤクルト・長岡秀樹 当たり前のプレーを当たり前に/守備職人のプライド

 


「職人」と言われるまでに成長する。長岡秀樹は昨季、正遊撃手として139試合に出場し、球団最年少の21歳1カ月でゴールデン・グラブ賞を受賞。遊撃手部門では規定試合数に達した選手の中でリーグトップの守備率.980を誇り、若くして名手の仲間入りを果たした。

「本当に僕だけの力ではなかったので、僕の周りの方々に感謝したいという気持ちでいっぱいです。当たり前のプレーを当たり前にするだけということは考えていましたし、ファインプレーではなくて、取れるアウトを取ろうとは思っていました」

 受賞後、長岡はそう謙虚に振り返った。数字を見ても安定感のある守備が目立ったが、「悪いほうしか印象に残っていない」と脳裏に刻まれているのはミスしたことばかり。昨年3月29日の本拠地開幕戦(対巨人)では6回一死満塁で適時失策をし「本当にあれでもっともっとやらないといけないなという気持ちになりましたし、ずっと忘れられなかった出来事」と胸に刻み、上達するために練習を重ねた。

 昨年12月に新潟・燕市で行われたトークイベントでは「守備職人を目指します」と宣言。西武源田壮亮に憧れ、「やっぱり捕らないと始まらない」という狙いから、プロ1年目の夏ごろに小指部分に2本の指を入れる、少し大きめのグラブにしていたことを明かした。

 目指すは2年連続ゴールデン・グラブ賞受賞。「この賞をずっと取り続けられるように頑張りたい」。秋にはまた金色のグラブを両手で抱える決意を示した。

写真=BBM
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