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中日・加藤翔平 ゲーム終盤のエリア52/守備職人のプライド

 


 中日の加藤翔平の外野守備がチームに欠かせないものになっている。

 4月21日の阪神戦(バンテリン)。7回に代走で出場すると、そのまま中堅の守備へ。3点リードの8回無死一塁からノイジーの飛球を一直線に追うと、そのままジャンピングキャッチ。フェンスに激突するもボールは離さず。ピンチの芽を体を張って摘み取った(写真)。

「ああいう打球を捕るために出ているので、また投手を助けるために頑張りたい」

 万雷の拍手が、その背中に送られた。プロ11年目。2021年のシーズン途中にロッテからドラゴンズに移籍した。守備固めでの出場が多いが、代打での出番もあり、グラウンド外でも小笠原慎之介岡林勇希ら若手の良い兄貴分として存在感をみせている。

 4月14日の巨人戦(バンテリン)では2点リードの4回、二死三塁の場面。龍空が申告敬遠されて一、三塁となり、小笠原が左前適時打でリードを広げた。この場面、小笠原は「翔平さんが申告敬遠あるぞと言ってくれて。それで冷静に打席に入れた」と感謝する。背番号52のさりげないひと言はチームに安心感を与えている。

 昨年9月3日のヤクルト戦(神宮)でも、山田哲人の左翼後方の打球をジャンピングキャッチして、話題を呼んでいる。

 そのときも「バッテリーが毎日一人ひとり抑えるために苦労してミーティングをしている。守備は投手の人生がかかっています。こういうプレーができるようにこれからも頑張ります」とコメントしファンのハートもしっかりキャッチ。

 ゲーム終盤のエリア52はチームの見どころの一つになっている。

写真=BBM
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