プロ初登板を華々しく飾ることはできなかった。ドラフト1位ルーキーの荘司康誠は4月22日の
日本ハム戦(
楽天モバイル)で初先発。5回2/3を4安打3失点の粘投も実らず、チームは3対5で敗戦。プロ初黒星を喫した。
打線の援護にも恵まれず、デビュー戦での初勝利を逃した。だが、5回までは見事な投球を披露した。直球は最速152キロを計時。フォークにカットボール、スライダーを織り交ぜて1安打に封じた。
0対0で迎えた6回につかまったが、本人は「どの球種でも空振りを取れたというのは良かった。低めの制球も、ある程度はできるようになってきた」と手応えは得た様子だった。
2度目の先発となった4月30日の
西武戦(ベルーナ)は5回を投げて7安打2失点。勝ち投手の権利を得てマウンドを降りたが、中継ぎ陣が打ち込まれて同点とされ、自身の白星がスルリと消えた。
3度目の登板は5月7日の日本ハム戦(エスコンF)。6回3安打1失点、勝ち投手の権利を手にして降板したが、またしても勝利はつかめなかった。
プロ初登板からの3試合は勝利から見放されているが、
石井一久監督は一定の評価を与えている。「一生懸命やった結果、勝ちがつかなかった。誰一人、荘司の勝利を願っていない人はいなかったと思う」と、さらなる活躍を期待する。
「もともと(初勝利は)簡単なものではないと思っています。また次に生かしていきたいです」と荘司。プロ生活も、今季も、まだ始まったばかり。ドラフト1位に相応しい結果を残すチャンスは十分に残されている。
写真=BBM