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広島・松山竜平 技術と経験で“鬼門”を打ち破る!/交流戦のキーマン

 

5月19日の阪神戦(甲子園)では今季初の四番に座り2安打2打点と、ここでも勝負強さを発揮した松山


 チーム最年長が今季、代打の切り札として随所で勝負強さを発揮する。5月12日の巨人戦(東京ドーム)。1点を追う9回一死二塁の場面で代打コールされた松山竜平は、相手守護神・大勢に対し、土壇場で同点に追いつく適時打。延長10回に一挙6得点を奪う打線爆発につなげた。翌日の同カードでも同じく1点ビハインドの9回一死三塁の場面で、今度は二ゴロを放ち、しぶとく同点としている。

 5月18日現在、代打打率.429(14打数6安打)は、セ・リーグの代打10打席以上の打者としては2位の成績で、8打点も同じく2位。「すごく状態がいいと思うし、しっかり準備もできて今の状態がある」と充実の37歳。交流戦では指名打者制となるパ・リーグ主催試合などでスタメン出場の可能性もあり、活躍の機会は増えるはずだ。

 4年連続Bクラス低迷の要因の一つが、交流戦だった。昨季は18試合制となった2015年以降で球団ワーストの(5勝)13敗で開催3年連続、通算で単独ワースト6度目の最下位。2本塁打、33得点は、ともに16年の阪神の不名誉記録を更新した。チームとしても何度も同じ轍を踏むわけにいかない。

 昨年、交流戦を制したヤクルトがリーグ優勝したように、18試合の戦いがその後を大きく左右する場合もある。まずは17年以来、6年ぶりの勝率5割超えがチームの最低ノルマだ。今年はパ・リーグを知る秋山翔吾もいる(※昨年、交流戦後に加入)。パ投手陣を打ち崩すため、技術と経験が詰まったベテランのバットは欠かせない。

写真=BBM
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