今季はここまで0勝3敗と苦しんでいるが、交流戦で復活なるか
DeNAの「交流戦男」といえば、
濱口遥大だ。左腕は2017年に神奈川大からドラフト1位でプロ入りし、そこから交流戦は5年間(20年は中止)、通算11試合に登板し6勝無敗と無類の強さを誇った。
ルーキーイヤーに出場した日本シリーズで、強力
ソフトバンク打線を8回一死までノーヒットに抑える快投を見せたように、代名詞の独特なチェンジアップは対戦の少ないパ・リーグの打者相手により一層の威力を発揮する。特に21年は3試合で2勝無敗、12球団トップタイの防御率0.90をマークした。
新型コロナウイルス感染による再調整明けだった昨季は、6月2日の
オリックス戦(横浜)に先発し、6回途中2失点で自身交流戦初黒星を喫したが、それでも通算14試合で7勝1敗と屈指の好成績を残している。
7年目の今季は開幕ローテーション入りし、本拠地開幕戦となる4月4日の
巨人戦の先発を託されたが、5回4失点で黒星。以降も不本意な投球が続き、開幕から3戦続けて敗戦投手となった。持ち味のチェンジアップも「抜け切れていないので、打者が崩されず、安打を打たれることが増えていた」と本調子ではなく、フォーム修正にも着手した。
濱口は昨季、チーム3位の8勝(7敗)を挙げるなど、ベイスターズ先発陣にとって欠かすことのできない貴重な存在。1998年以来、25年ぶりとなるリーグ優勝、日本一へ向けて、左腕が好相性の交流戦を浮上のきっかけにできるか。
写真=BBM