ナインと笑顔でハイタッチを交わした。5月11日の
オリックス戦(
楽天モバイル)。3点リードで迎えた6回、先頭打者として打席に入った。
八番・捕手で先発した太田光が
コットンの149キロ直球を強振。ライナー性の鋭い打球はグングン伸びて左翼席で弾んだ。
扇の要の2号ソロで勢いに乗った打線はこの回、一挙に4点を奪取。チームは7対3で勝利し、連敗は3でストップ。先発した
則本昂大は今季5戦目でようやく初勝利を飾った。
則本はこの試合前まで4試合に登板し、防御率2.13。安定した投球を見せながらも0勝2敗と苦しんでいた。打線は則本が投げている間は4戦で計0得点の無援護状態だっただけに「打たないと則本さんに怒られちゃいますからね。打ててよかったです」と胸をなで下ろした。
前半戦は基本的に八番、九番で起用してきた
石井一久監督だが、打撃を評価していないわけではない。「太田の形というのがすごくできていたと思います。バッティングはもともと悪くないので」と本塁打を含めて称えた。
交流戦が始まる前まで28試合に出場し、打率.243、2打点、2本塁打。ルーキーイヤーから打撃が課題とされてきたが、ミート力は向上。2号ソロを見ても、パワーもついてきていると言っていい。
チームは交流戦開始までの44試合を終えた時点でリーグワーストの129得点。下位打線に座ることが多い太田にも、さらなる奮起が求められる。
6月6日の
阪神戦(楽天モバイル)は4対1の勝利。2本の適時打で3得点をたたき出し、チームの勝利に貢献した。レギュラーを死守するためにも、まだまだ打ちまくる。
写真=BBM