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ソフトバンク・牧原大成 帰ってきた”負けず嫌い”が必死のプレー/離脱組の現状

 

予定よりも早い復帰はチームのため。牧原大の思いは強い


 頼りになる男が試合を決めた。6月6日のDeNA戦(PayPayドーム)。同点の9回二死一、二塁から牧原大成が左中間へのサヨナラ適時二塁打を放った。プロ初のサヨナラ打。「チャンスで(二塁)走者が(周東)佑京だったので前に転がせばどうにかなるかなという気持ち」。追い込まれたが、伊勢大夢の6球目の直球をはじき返した。「いつもこういう場面で回ってきたときは凡打だったので、今日は良かった」と笑った。

 侍ジャパンに追加招集され、3月のWBCに出場。開幕から好調が続いていたが、4月27日の楽天戦(PayPayドーム)でアクシデントが襲った。一塁を駆け抜けた際に左太ももを負傷。球団発表では競技復帰まで1カ月の見込み。だが、懸命のリハビリで1カ月もたたない5月19日に二軍戦で実戦復帰した。

 筑後でのリハビリ中には「それにしても一軍のセカンドたちは元気がないですね」と口にしたこともあった。牧原大の不在の間、代役たちは苦戦。「自分の負けず嫌いな部分というか。これを聞いた選手がどう思うかは分からないけど、互いに高め合っていければいいなと思っている」と発言の意図を明かしている。

 ちょうど1カ月後の5月27日のロッテ戦(PayPayドーム)で一軍に帰ってきた。その試合で自身の“快気祝い”とばかりに1号2ラン。その後も安打を積み重ね、存在感の大きさを示した。「離脱していた分、チームに迷惑をかけた。すごく悔しい思いがあったので、何とか合流してから取り返そうという気持ちで必死にやっています」と力を込める。

写真=湯浅芳昭
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