夏以降の巻き返しを狙うチームにとって、手痛い離脱となった。
石井一久監督は5月下旬、クリス・ギッテンスが左手親指の手術に踏み切ったことを明かした。
復帰時期について問われた指揮官は「時間はかかる。オールスターブレークは確実に越えると思います」と答えた。早くとも復帰が7月下旬以降になる見通しを示した。
助っ人砲は5月6日に行われた社会人野球の七十七銀行との練習試合に出場。試合中に負傷した。
その後はアメリカへ帰国、同国内の病院で「左母指MP関節尺側側副じん帯再建手術」を受けた。現在は術後の患部の状態を見ながら、リハビリに取り組んでいる。
今季初の一軍昇格を目指す中での負傷だった。下半身のコンディション不良により、開幕は二軍スタート。4月下旬に実戦へ復帰し、二軍では5試合で打率.417、11打点、2本塁打と調子を取り戻していた。5月中旬での一軍合流を視野に入れていただけに、左手親指の骨折は想定外の負傷となった。
振り返れば、昨季も故障に悩まされた。来日初出場となった4月5日の
西武戦(
楽天生命パーク)で左手首を骨折。その後も度重なるケガに悩まされ、一軍に合流できたのは8月下旬のこと。21試合出場で打率.242、0本塁打という成績に終わった。
来日2年目で今季は単年契約。今シーズンにかける思いは強かっただけに、5月下旬での再びの離脱は本人が一番悔しいだろう。今は少しでも早い復帰を祈るしかない。
写真=BBM