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ヤクルト・塩見泰隆 待たれる早期復帰/離脱組の現状

 

リードオフマンの離脱が得点力不足に響いている


 交流戦前の悲報だった。5月26日に塩見泰隆が下半身のコンディション不良のため出場選手登録を外れた。25日の阪神戦(神宮)の延長10回二死で三ゴロを放ち、一塁ベースを駆け抜けたあとに痛めたとみられる。チームは大型連敗の真っ最中で、浮上を目指す中での大きな痛手となった。

 高津臣吾監督は抹消された日の試合後に「抹消するくらいなので、理解してください」と暗い表情で口にすると、故障者が多く戦力が整わない現状に「歯車というか、うまくかみ合わないのが正直なところ。あまり弱音を吐くのは好きではないですし、強がりを言ってもしょうがないんですけど、できることは今いるメンバーでしっかり戦う、それしかないと思う」と胸の内を明かした。

 塩見にとっては今シーズン2度目の悔しさだった。沖縄・浦添キャンプ中にも下半身を痛めて途中離脱。開幕は二軍スタートとなり5月4日に今季初めて出場選手登録されると、16日の巨人戦(静岡)から2試合連発弾を放ち、離脱する日まで5試合連続出塁と状態は良かった。何より得点圏打率が3割を超えていただけに、与える影響は小さくない。6月中旬時点では二軍の全体練習にも参加していない。

 今季初昇格し「一番・中堅」で先発した巨人戦(東京ドーム)前には円陣の声出しを任され「昨年、一昨年とセ・リーグを優勝したので、そういう力があると思う。もっと上目指してチーム一丸頑張っていきましょう」とチームを鼓舞した。背番号9の早期復帰が望まれる。

写真=BBM
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