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楽天・荘司康誠 偉大なる番号を継承/伝統を背負って

 


 チーム創成期からの楽天ファンにとって、思い入れのある背番号の一つが「19」だろう。2006年から09年まで監督を務めた故・野村克也氏が背負った。

 退任後、その背番号は永久欠番扱いに。10年から16年まで誰も着用しなかった。その影響もあってか、同監督退任後も「19」のユニフォームを着用したファンを球場でよく見かけた。

 偉大な番号を引き継いだのは、17年にドラフト1位で入団した藤平尚真。同年から21年まで背負ったが、22年から「46」へ変更した。

 23年から「19」を継承したのが、ドラフト1位で入団した荘司康誠だ。昨秋の新入団会見では「本当に偉大な先輩方が着けていた番号。責任はあると思いますし、この背番号に恥じない活躍ができるように。ゆくゆくは沢村賞。投手として最高の名誉を取れるような投手になりたい」と力強く誓った。

 ただ、プロは甘くなかった。6月25日の時点で7試合に先発し0勝3敗、防御率3.66。6月4日のヤクルト戦(神宮)では制球が乱れ、自己最短となる2回3失点で降板。敗戦投手となり、翌5日に一軍選手登録を抹消されている。

 今季7度目の登板となった6月15日の広島戦(マツダ広島)では味方打線が3回までに6得点で荘司を援護。5回4失点と勝利投手の権利を得て降板したが、リリーフ陣が追いつかれ、またしてもプロ初勝利はつかめなかった。

 それでも、まだプロの門を開いたばかりのルーキー。飛躍への願いが込められた番号を背負って、一歩ずつ階段を上がっていく。プロ初勝利も間もなくだ。

写真=BBM
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