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ヤクルト・山田哲人 リーダーはあきらめない/伝統を背負って

 


 いつの時代も、スワローズの背番号1は輝いてきた。2016年から伝統ある番号を受け継いだのが山田哲人だ。チームの象徴であり、リーダーとしての役目を果たすべく、苦しいチーム状況の中でもグラウンドに立ち続けている。

 5月16日の巨人戦(静岡)から31日の日本ハム戦(エスコンF)まで、チームは1分けを挟んで12連敗を喫した。山田自身も本調子ではない中、懸命に戦い続けた。連敗を止めたあとの6月3日の楽天戦(神宮)では、2回に左翼席へ7号3ランを放ち勝利に貢献。「本当に続けることが大事。自分が調子いいときはファウルがないというか、一発で仕留めていることが多いので、もう少し体の切れも出したいなと」とさらなる活躍を誓った。

 球団初のリーグ3連覇への道は厳しい。6月26日時点で、首位・DeNAとは14ゲーム差の最下位。ベイスターズの背中は遠くに見える。ただ、山田は「まだ試合もたくさんありますし、絶対あきらめてはいけない。その気持ちはしっかり自分も持っていますし、チーム全体としてもみんなあきらめずに持っているので、その気持ちを前面に出して残りの試合もやりたい」と鼻息を荒くした。これぞチームリーダー、これぞスワローズの背番号1。若松勉池山隆寛岩村明憲青木宣親ら先輩たちも背負ってきた重圧、責任を山田も感じ、行動と言動で示している。

「『まだまだ行けるぞ』と自分の中では思っています」。チームも自身もまだまだこれから。背番号1を先頭にあきらめずに戦うのみだ。

写真=BBM
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