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オリックス・森友哉 両立こそが持ち味「勝つことが何よりもうれしい」/チームを支える扇の要

 


 地元・大阪に“戻ってきた”FA戦士は、すでにチームに馴染んでいる。昨オフに西武から加入した森友哉は、チームのリーグ3連覇に必要不可欠な戦力だ。

 西武在籍時の2019年に首位打者に輝いた『安打製造機』は、オリックスに移籍してからも主軸を任されている。6月26日のロッテ戦(京セラドーム)では、同点に追いつかれた直後の9回裏、右翼席に劇的サヨナラ弾を放ち、力強く拳を握った。歓喜のウォーターシャワーをナインから浴びると「もう会心でした。すごく気持ちが良かったです。今までで一番、気持ちの良いホームランになりました!」とお立ち台で喜びを表現した。

 大阪桐蔭高時代から強烈なフルスイングが“代名詞”で、多くの野球ファンを魅了してきた。移籍1年目となる今シーズンも、ファン投票でパ・リーグトップとなり、球宴に出場が決定。「フルスイングではなくて、綺麗なヒットを狙います。レフト前に綺麗に打ちたいと思います」と周囲を笑わせた。

 準備が生きる。森は、本拠地開催時、チーム練習の開始時間よりも早く球場入りする。ベンチ前で念入りにストレッチを行ったり、体重移動を意識して打撃フォームの確認を行ったりする。捕手であり、主砲。両立こそが森の持ち味だ。

「チームが勝つことが何よりもうれしい。優勝に貢献できるように、頑張るだけです」

 地元チームのリーグ3連覇へ。7月1日の日本ハム戦(エスコンF)の走塁中に左太もも裏を負傷し、戦線離脱を余儀なくされたのは全力プレーでナインを鼓舞する代償にほかならない。万全の状態で戻り、再び躍動してチームを上昇気流に乗せていく。

写真=BBM
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