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西武・愛斗 背番号53の再躍進がチームの浮上に必要/後半戦のキーマン

 

愛斗が安定感ある打撃を続けられればチームにとって大きい


 気がつけば下位に沈んでいる。あらためて前半戦を振り返ると、WBCで小指を骨折した主将・源田壮亮を欠いて開幕を迎えたが、それでも4月はAクラスでの戦いが続き、一時は首位に立ったときもあった。しかし、5月に入りBクラスに身を置くことになると、1勝しては3連敗という流れを繰り返し、あっという間に順位は下降。源田は無事に復帰したものの、苦しい状況が続いていた。

 7月10日から7連勝を果たして現在は5位だが、さらなる浮上へ今後のカギを握るのが愛斗だ。6月11日に再調整のため登録抹消。開幕から好調で一時は打率3割超が続くなど、キャリア最高のスタートを切っていた。チームの課題とされる「外野手のレギュラー固定」の筆頭候補として地位を築きつつあったが、やはり選球眼の課題が目立つようになり、凡打の山を築き始めたことで再調整を余儀なくされた。

 打撃内容を見れば再調整は必至だった。その後、若手含めた他の外野手たちも可能性を期待され起用されたが、数試合、印象的な活躍ができても、それを継続できている選手はここまでいない。逆に愛斗が打撃の調子が良かった時期にチームの成績も良かったことを考えれば守備力も加味し、愛斗の向上こそが後半戦巻き返しのキーポイントの一つと考えられるのではないだろうか。

 特例2023の代替指名選手として7月22日に一軍復帰。後半戦でレギュラー争いに再び加われるか。チームの行方、さらには8年目となる自身のキャリアをも左右しそうだ。

写真=BBM
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