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オリックス・宇田川優希 悩める“剛腕”が完全復調へ「見つめ直す期間になった」/後半戦のキーマン

 


 復活の兆しが見え始めた。宇田川優希が後半戦のキーマンとなりそうな予感だ。

 今年3月に開催された第5回WBCにも出場し、侍ジャパンの一員として世界一に貢献した右腕は今季、苦しいマウンドが目立っていた。WBCの戦いの場・アメリカから帰国後、開幕一軍入りを果たすと、9試合に登板して0勝0敗、7ホールド、防御率1.17の成績。数字こそ悪くなかったものの、上半身のコンディション不良で4月23日に出場選手登録を抹消され、ファームでの再調整となった。その後も一向にコンディションが上がらず、調整の日々を続けた。

「投げ方が分からなくなった時期がありました。思い切り投げても直球が走っていない感覚がして……。投球をイチから見つめ直す期間になったと思います」

 2020年秋、育成ドラフトで3位指名を受けてオリックスに入団。昨年7月に支配下選手登録を勝ち取ると、最速158キロの威力ある直球や落差のあるフォークを駆使して打者を翻弄した。支配下1年目となった昨季は19試合に登板して2勝1敗、防御率0.81の好成績を残すと、日本シリーズでも4度マウンドに上がった。

 勝ちパターンの一角として期待された今季だったが、4月下旬に離脱も、6月13日に一軍復帰を果たすと、ストレートに力が戻っていた。

 悩める“剛腕”だが、リーグ3連覇、そして2年連続の日本一に向けて必要不可欠なのは言うまでもない。懸命に腕を振り、周囲の期待に応える秋にしてみせる。

写真=BBM
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