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オリックス・中川拓真 高い志を持ち続け「いつか一軍でバッテリーを」/待たれる一軍デビュー

 


 未完の大器が着実に成長を遂げている。

 中川拓真が初めての一軍出場を目指し、大阪・舞洲で汗を流している。ポジションが捕手ということもあり、多くの選手とコミュニケーションを取っているシーンが目立ち「できることは何でもやります」と笑顔を見せた。

 2020年秋のドラフト会議で、オリックスに5位指名されて豊橋中央高から入団。同年の1位は福岡大大濠高・山下舜平大で、入寮したタイミングから“バッテリー”として、呼吸を合わせてきた。高卒3年目を迎えた21歳は、昨オフの契約更改交渉の場で「二軍でも出場機会が増えた。プロ3年目以降、絶対に一軍に上がりたいという気持ちがある」と胸中を明かしていた。さらに「一軍でスタメンマスクを被れるように、守備でも打撃でもレベルアップを図っていきたいです」と強い意気込みを口にしていた。

 かつての“逸話”は、お願いされたバリカンでの刈り上げに失敗したこと。球団寮の風呂場で、1学年先輩の宮城大弥から「お願いね」と頼まれ、バリカンの設定を3ミリして襟足を整えようとしたが……。

「アタッチメントが外れていて……」

 まさかの大失敗。結果的に宮城を“5厘”に刈り上げ、頭をかいた過去もある。

「あのとき、すごい失敗をしてしまったんですけど、宮城さんが許してくれて助かりました。いつか一軍でバッテリーを組んでみたいと思っています」

 高い志を持ち続け、京セラドームのキャッチャーズボックスを目指す。

写真=BBM
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