最も支配下登録に近い存在と言えるだろう。育成右腕の京本眞は、「エースになる目標を持ってやっている」と強気な一面も魅力の19歳だ。
2年目の今季は二軍戦で先発ローテーションの一角を担い、前半戦は8試合の登板で3勝2敗、防御率2.25と好成績を残した。189cmの長身から最速150キロで角度のあるストレートを投げ下ろす。「真っすぐ、チェンジアップ、あるいはフォークで組み立てていきたいです。カーブ、スライダーでいつでもカウントを取れるのが自分の強み」と多彩な球種を操ることができる。
大分・明豊高では3年春のセンバツで準優勝。昨年、育成ドラフト7位で入団し、メキメキと頭角を現している。昨年10月の社会人との練習試合で好投を見せ、
原辰徳監督に「目立ちましたね。真っすぐ、変化球のコントロール、いろんな意味でオールラウンダー的なピッチャーに見えました」と言わしめた。
オフには「ジャイアンツで一番すごい投手だと思った」と、守護神・
大勢に弟子入り。午前5時開始の合同自主トレで肉体改造に励み、体重は85kgをキープしつつ、21%あった体脂肪率を15%まで減らして、筋肉量を大幅に増加させたことが急成長につながった。
支配下登録期限は間近に迫っているが、果たして京本の今季中の一軍登板はあるのか。大きな可能性を感じさせる若武者へ、ファンの期待は高まっている。
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