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ヤクルト・山田哲人 ただ、勝利のために/このままでは終われない

 


 主将として、チームの柱として、このままでは終われない。山田哲人は今季、下半身のコンディション不良で2度の離脱を経験。8月27日時点で打率.236、10本塁打、30打点、4盗塁と思うような成績を残せていない。

「勝てるように一戦一戦やるしかないので、それに貢献できたらなと思っています」

 一軍に復帰した8月1日、山田はそう残りシーズンへの意気込みを口にしていた。球団初のリーグ3連覇を目指した今季、故障者が続出。山田も4月と7月に離脱した。シーズン通して活躍することへの思いが強いだけに、悔しさは大きかった。

 2度目の離脱時、ファームでは再発防止のトレーニングに励んできた。「ストレッチは当たり前ですけど、メンテナンスの部分も含めて。基本的に下半身ですよね、やっぱり。自分に合うか合わないかは分からないですけど、いい練習はできたんじゃないかと思っています」と自信を持って一軍に戻ってきた。

 主力が相次いで抜けたチームは、Bクラスに低迷。なかなか浮上のきっかけをつかめないままシーズン最終盤に突入した。山田の離脱、不調が与える影響も大きかった。主将という立場になり勝利への思いがより強くなっている山田は「もう、勝ちたいだけです」と本音が漏れた。

 世界初となる4度目のトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)達成は難しい状況になる。ただ、少しでも良い成績を残してシーズンを終えるため、万全の準備を整えて試合に臨む。

写真=BBM
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