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ソフトバンク・近藤健介 勝ちにつなげて三冠王も/タイトル争い参戦中

 

キャリアハイを更新する活躍の近藤。果たしてタイトルの行方は!?


 タイトルどころか三冠王まで手の届くところにある。FA移籍初年度の近藤健介は、新天地で打ちまくっている。早くも本塁打と打点でキャリアハイを更新し、タイトル争いをけん引。首位打者争いにも顔を出す。8月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)では区切りの20号で70打点目。「チームの勝ちにつながるような1本になれば、それに越したことはない。そこを常に求めて、高い数字を目指していく」と力を込めた。

 アクシデントさえも力に変えてきた。7月30日のロッテ戦(PayPayドーム)で守備中に右膝を負傷し、途中交代。走塁面などに支障が出たため、その後は一時期、DHでの出場が続いた。すると、そこから本塁打を量産。藤本監督は「ゴロを打ったら走らないといけないからフライを意識して打撃をしていると思う」と分析した。近藤は「下半身が基本だと思うので、そこは毎日いろいろ試しながらやっている」。逆方向への長打が増え、ホームランキング争いにも殴り込みをかけた。

 主要3部門で上位につけ、三冠王も視界に捉える中、最大のライバルは同僚の柳田悠岐になりそうだ。開幕からは近藤→柳田の並びだったが、夏場以降は柳田→近藤のオーダーが組まれている。塁上がにぎわった場面での打席も増える。近藤は「(柳田は)出塁率が高いので、チャンスで回ってくることが多い。より集中力を持ってやっている」と話した。両者が切磋琢磨して競い合うことはチームの浮上にもつながる。近藤は「勝ちにつながるような1本を」と繰り返す。その先にタイトルがある。

写真=BBM
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