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ヤクルト・村上宗隆 悔しさとともに前へ/タイトル争い参戦中

 


 最後の最後まで上を目指し続ける。村上宗隆は9月11日現在で、セ・リーグ2位タイの26本塁打、同3位の75打点を記録。1位とは12本差、18点差離れているが、決してあきらめているわけではない。

「終わったときに、いい成績で終われるように。今の自分自身にフォーカスしすぎていたので、しっかりいいときも悪いときも、シーズンが終わったときの成績をイメージしながら、頑張りたい。もちろん獲れるものは全部獲りたいと思っています」

 2023年の村上は苦しんできた。3月31日の開幕戦(対広島、神宮)の初打席で本塁打を放ち幸先の良いスタートを切ったかに思われたが、その後は不振に陥り、打率は一時1割台まで落ち込んだ。昨季は日本選手最多のシーズン56本塁打を放ち、史上最年少で令和初の三冠王を達成。「村神様」とまで言われるほどの成績を残しただけに、周囲の期待が大きかったことも事実だ。

 村上自身も悔しさをかみしめながら、前に進んだ。「去年の感覚を求めすぎても、あまり良くない」と今の自分にあったフォームなどを試行錯誤。オールスター期間は2日間が休養日だったが、1日だけ休んですぐに練習に励んだ。

「自分で考えましたね。こういう感覚で打てたらいいかなとか、こう打てたらいいなとか、いろんなことを考えながらやりました」。8月10日の広島戦(神宮)では今季初の3試合連発を放つなど、徐々に調子を上げてきた。少しでもいい成績でシーズンを終えるため、戦い抜く。

写真=BBM
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