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オリックス・山崎颯一郎 奮闘する理由がある「由伸やバラ(榊原翼)が──」/頼れるタフネス

 


 颯爽とマウンドに登場すると、黄色い歓声に包まれる。山崎颯一郎が救援マウンドでフル回転のシーズンを送っている。

 9月18日現在、チームトップの51試合に登板。投球練習時に耳に入ってくる歓声は「聞こえています。応援していただいて、本当にありがたいですよね」と笑顔。ただ、プレーがかかれば「ゾーンに入っているので。試合に集中していると聞こえないです。でも、イニングの3つ目のアウトを取ったときの拍手は聞こえていますよ」と目を細めた。

 今季は主に勝ち継投の一角を担い、守護神・平野佳寿につなぐ8回のマウンドを託されることが目立つ。

「良い場面を任せてもらっているので、期待に応えられるようにしたい」

 スコアボードに0を並べる度、自信をみなぎらせ、次の登板に備えていく。

 7月に行われたオールスターにも、パ・リーグ中継ぎ部門のファン投票で選出され、自身初の球宴出場を決めた。全国の野球ファンが注目することもあり「スキンケアはちゃんとしようかな、と。夏でも(肌が)乾燥してしまうので」と、洗顔や化粧水を持参。欠かさないケアでマウンドに登場し、スタンドを沸かせた。

 奮闘する理由がある。

「由伸(山本由伸)やバラ(榊原翼)が入団して、数年後に一軍で活躍していた。僕は肘の手術でリハビリもあったので、少しずつですけど、もっともっと(勝ちに)貢献できるようになっていきたいです」

 ブルペンから飛び出すと、思い切り腕を振るだけ。長身から繰り出す最速160キロが魅力も、原動力は熱い心だ。

写真=BBM
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