期待どおりの活躍を見せられたか、と聞かれたら、答えはノー。新助っ人のマイケル・フランコだ。今季は95試合に出場し打率.221、12本塁打、32打点。自慢のパワーを存分に発揮することはできなかった。
メジャーで通算923試合に出場。2016年から3年連続で20発以上をマークし、130本塁打を放った。球団幹部の評価も高く、そのデビュー戦では大きな期待を抱かせた。
3月30日、
日本ハムとの開幕戦(エスコンF)。1点リードで迎えた6回無死一塁。
加藤貴之の甘く入ったスライダーを左中間席に運ぶ2ラン。「初戦で1本打ててホッとしているよ。この場に立てなかった仲間たちもいるからね」と充実感を漂わせた。来日1号を含む4打数3安打2打点の活躍に、ファンの期待はさらに膨らんだ。
だが、その純粋な思いは風船のようにしぼんだ。長打率は.372で、OPSは.644。得点圏打率は.211と低調だった。チャンスで凡退すると、球場からため息が漏れた。
大事な9月は6試合に出場し15打数無安打。同月22日に出場選手登録を抹消された。CS進出がかかった大事な終盤戦では、戦力として期待されなかったということだろう。
スタッフを含めて周囲への感謝の気持ちを素直に表現するナイスガイ。愛息と妻と離れ、不慣れな日本で戦ったが、結果は残せなかった。ABCの3段階で評価するのであれば、C評価になるだろう。
写真=BBM