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オリックス・安達了一 “生きざま”を表現して「彼らの気持ちは分かっているつもり」/これぞプロの技

 


“定位置”で2年ぶりの歓喜の瞬間を呼び込んだ。安達了一が9月9日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、約2年ぶりとなる遊撃の位置に就いた。

 近年は紅林弘太郎らの成長もあり、二塁へコンバートされていただけに「正直、マジで? と思いました(笑)。ファームでも(遊撃を)守っていなかったので」と明かした。

 試合前練習で遊撃でのスタメン起用を伝え聞いた安達は、少し戸惑いながらも準備を進めた。遊撃でのスタメン出場は、レギュラーシーズンでは2021年10月12日のロッテ戦(京セラドーム)以来、約2年ぶりだっただけに「久しぶりでしたね」と表情を崩した。

 まさかの起用にも応えるのが「プロの技」だった。二度の守備機会も難なくこなし、エース・山本由伸の2年連続ノーヒットノーランを見事にアシストした。ここ数年は二塁を守っていたこともあり「ショートは(送球の)距離が遠いですね」とニッコリ笑った。

 今年35歳を迎えた安達は、T-岡田とともにチーム日本人野手最年長。ベンチでは若手の姿勢に目を光らせ、自らはグラウンドで“生きざま”を表現する。

「若い選手も増えましたけど、まだまだ負けたくはないですね。自分にも若い時代もありましたし、彼らの気持ちは分かっているつもりではいます」

 唐突に“定位置”を守ることになっても対応できる。そんな心強いベテランがリーグ3連覇を果たしたチームにはいる。

写真=BBM
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