アジアプロ野球チャンピオンシップで中学時代以来となる6年ぶりの日の丸を背負う
2021年ドラフト5位入団の
根本悠楓がステップアップのチャンスを得た。11月に開催される「アジアプロ野球チャンピオンシップ」に臨む若手中心の日本代表メンバーに、万波とともに選出。高卒3年目左腕は球団を通じて「選出いただき、とても光栄です。日本代表の名にふさわしい投球ができるよう、自分の力を出し切りたいと思います」と決意表明した。
6年ぶりに日の丸を背負うことになった。苫小牧中央高から入団した道産子サウスポーは、白老白翔中3年夏の全国中学軟式野球大会決勝で完全試合を達成して全国制覇。その後、軟式のU15アジア野球選手権の日本代表に選出され、こちらも優勝に貢献した。硬式では今回初めての代表入りだが、次世代を担う1人として白羽の矢が立った形だ。
プロ入り後は着実に実力を高めてきた。プロ1年目は二軍で体力強化と実戦経験を積み、2年目の開幕戦で中継ぎ登板して一軍デビュー。22年5月29日の
巨人との交流戦でプロ初勝利を挙げるなど、3勝をマークした。飛躍が期待された3年目の今季は開幕から状態が上がらなかったが、シーズン終盤に3勝。ポテンシャルの高さを示した。
オリックス・
宮城大弥のように、間合いやテンポなどで打者と駆け引きしながら打ち取るスタイル。一軍でも十分に通用している高い技術を支える体力と経験が伴えば、先発ローテに定着できる存在だ。「多くのことを吸収して有意義な時間にしていきます」とホープが集う今回の侍ジャパンで成長のヒントをつかめれば、さらなる飛躍が期待できそうだ。
写真=BBM