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西武・山村崇嘉 シーズン最終盤で真価を発揮したスラッガー/この男に要注目!

 

シーズン最後の最後で2試合連続本塁打を放つなど成長を見せた山村


 2021年に高卒で入団し、1、2年目はファームでじっくりと基礎づくりに専念してきた山村崇嘉。1年目は二軍で85試合出場、打率.217、6本塁打。2年目は打率アップを念頭に取り組み同60試合出場、打率.297と確実性を身に付けた。

 守備面でも高校時代には経験のなかった二塁手、遊撃手に初挑戦。「正直、めちゃめちゃイヤでした。飛んできたらエラーだったので、精神的にキツかったです」。ただただひたすらノックを受け、上達を目指し続けてきた。

 そして、3年目の今季は春季キャンプでA班に帯同すると、対外試合やオープン戦でも結果を残し、初の開幕一軍入り、さらには開幕スタメンにも抜擢され、七番・遊撃でプロ初出場初先発を飾った。しかし、2試合連続で先発起用のチャンスを得たものの、7打席無安打、4三振と生かせず。4月7日に登録抹消となると、再び二軍で鍛錬を積んだ。

 今季はなかなか内野手の一、二軍の入れ替えが少なかったため、なかなか次の出場機会が巡ってはこなかったが10月2日、半年ぶりに一軍でスタメン起用されると、3打席目にプロ初安打、4打席目には同初本塁打を記録し、翌日の今季最終戦でも2安打、1本塁打と活躍。「速い球に対応できるように、とにかく数を振り込むこととフォームも作り直しました」。ファームでの半年間の努力を結実させたのだった。

「来年へ向け、いいアピールになりました」と山村。秋季キャンプでは、出場機会を増やすべく外野手にも挑戦中だ。「来季はシーズン通してチームに貢献したい」。逸材の本格開花が大いに期待される。

写真=BBM
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