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巨人・丸佳浩 再び外野のレギュラー争いへ/区切りのシーズンを終えて

 


 まだ老け込む年ではない。丸佳浩はオフに入ってもジャイアンツ球場で連日、自主トレを敢行。5年契約が今季で終了したが、これまでと変わらず練習の虫となっている。

「なかなかうまく行かなかった一年。いい数字を残すことができなかった。悔しい気持ちがある」と振り返る今季は121試合の出場で打率.244、18本塁打、47打点。スタメンから外れる試合も増え、450打席に満たなかった(431打席)のは、広島時代の2012年以来だった。

 18年オフに広島からFA権を行使し、5年総額推定25億円の大型契約で巨人に加入。不動の中堅手として19、20年のリーグ連覇に大きく貢献した。右翼手に転向してスタートした今季は、9月25日のDeNA戦(横浜)でプロ野球史上18人目の通算1000四球を達成。「自分の中では一番誇れるものになる」とこだわりの四球で栄誉を手にしたが、8月には左膝の蜂窩織炎に見舞われるなど不本意な一年を送った。

 シーズン終了後には、22年に再取得したFA権について「行使しない。来年以降については球団と話し合って決める感じです」と明かした。

 阿部慎之助新監督は、「外野は誰とかない。3つ空いているようなもの」とレギュラーを明言していない。来年4月で35歳を迎える。球団は世代交代へ舵を切る方針だが、実績と圧倒的な練習量を誇る丸も、外野手3枠の競争に挑むことになる。

写真=BBM
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