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DeNA・伊藤光 通算1000試合出場達成のベテラン バウアー“専属捕手”という貴重な経験/区切りのシーズンを終えて

 

来季から新たに2年契約を結んだ伊藤。チームに欠かせない存在だ


 経験豊富な女房役が今年、一つの節目を迎えた。伊藤光は8月6日の阪神戦(横浜)に八番・捕手で先発出場し、プロ野球史上522人目の通算1000試合出場を達成した。高知・明徳義塾高から2008年にドラフト3位でオリックスに入団。14年には捕手としてベストナイン、ゴールデン・グラブ賞を初受賞した。18年途中にトレードでDeNAへ移籍。経験を重ね、球界屈指の捕手として地位を築いた。

 迎えたプロ16年目の今季。数多くの投手の球を受けてきたベテランをもってしても経験のない、大きな役目を任された。20年にメジャー・リーグでサイ・ヤング賞に輝いた超大物右腕、トレバー・バウアーの“専属捕手”。豊富な経験とコミュニケーション能力を生かし、序盤は大量失点の続いた右腕の日本野球への順応を手助け。1年目で10勝をマークしたバウアーは、何度も伊藤への感謝を口にした。そんな特別な一年を過ごした背番号29は「チームにもいい影響を与えた選手。学ぶことしかない」と振り返った。

 今季で4年契約を満了し、来季から新たに2年契約を結んだ。

「やっぱりこのチームで優勝したい。優勝することによって、もっとチームとしてのレベルが上がると思う。下から突き上げてくるものがないと良くないと思うので、そういうチームになっていくのが一番。その選手が誰かは分からないですけど、そんな投手たちを引っ張っていけるようにと思っている」

 プロ野球人生でいまだ味わったことのない「優勝」の2文字を目指して、これからも横浜を引っ張っていく。

写真=BBM
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