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ヤクルト・沼田翔平 体づくりが実を結び/秋の収穫

 


 目指すは、2ケタ背番号だ。ヤクルト移籍1年目のシーズンを終えた23歳右腕、沼田翔平が充実したオフを過ごしている。10月に宮崎県で行われた「みやざきフェニックス・リーグ」では、高津臣吾監督が視察した22日の広島戦(西都)で7回4安打2失点と好投。支配下登録に向けてアピールした。

「安定して、いい投球ができたイニングもあったんですけど、それを多くできればできるほど結果にもつながってきたと思うので、悪かった回をを減らしていってアピールにつなげていきたいです」

 2018年のドラフト会議で巨人から育成3位で指名を受けて入団。20年に支配下登録され通算7試合に登板したが、昨季限りで戦力外通告を受け、再び育成選手としてヤクルトに加入した。

 今シーズンは一貫して肉体づくりに励んだ。走り込みや縄跳びなど地味で基礎的な練習を徹底し、体重は73キロから80キロまで増量。「1回クビになっている身なので、何でも信じて、これが結果につながるように、とやるしかなかった。動いていても一個一個に力がある感じになってきたなと。体づくりだけはしっかりできたと言えるくらいやりました」と手応えをつかんだ。

 愛媛・松山市で行われた秋季キャンプにも参加し、11月末から12月にかけて台湾で行われているアジアウインターベースボールリーグにも参加。「拾ってもらった分、ちゃんと力になりたいなという思いですね」と沼田。来季は神宮のマウンドに上がるべく、己を鍛えぬく。

写真=BBM
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