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ヤクルト・サンタナ 確実性も長所になって/わがチームの“○○王”

 


 来日3年目シーズンを終え、意外な結果を残した。サンタナは今季も、若き四番・村上宗隆が体調不良で離脱した際に代役を務めるなど中心打者として活躍。主にクリーンアップで136試合に出場した。ただ、昨年までの2年間との違いは打率の高さだ。リーグ3位で、チームトップの打率.300を記録。球団の助っ人では2014年のバレンティン(.301)以来となる、シーズン打率を3割に乗せた。

 11月28日に来季の残留が発表され、奥村国際グループ担当部長は「ちょっと意外な形というか、打率3割を超えるとは思ってなかった。彼は『日本でこうすれば打てる』みたいなことがわかってきたようなことを話している。そっちのほうで進化したという点では、ちょっとしたサプライズでしたね」と明かした。

 身長195cmという恵まれた体格と、メジャー通算77本塁打というパワーを持った大砲候補として来日したが、今季は安打数(140)もチームトップ。メジャー・リーグ時代も含めて一度も打率が3割を超えたことはなかったが、31歳シーズンで違った長所を身につけたのだ。

 やや守備に課題はあるが、打撃面ではチームにとって必要不可欠な存在であることは間違いない。シーズン終了直後に帰国した際は球団を通じて「今シーズンはチームとして思いどおりにいかないことが多かったが、スワローズファンの熱い応援が最初から最後まで力になりました。1年間ありがとうございました」とコメント。来季は、どんな形でV奪回の力になるのか注目だ。

写真=BBM
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