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広島・野間峻祥 長打力アップでチームをけん引/来季はひと味違います!

 

「ケガなく」「長打を求めて」――2024年に野間が掲げるテーマはシンプルだ


 4年ぶりに100試合以上に出場したものの、野間峻祥には消化不良の思いが残る。5月は右、9月は左と両太もも裏を痛めたことによる離脱があり、規定打席には25打席届かなかった。来季に向けて「とにかく1年間しっかり戦う体を。ケガをしないで1年間しっかり戦えたら」と決意を新たにした。

 昨季まではリードオフマンを務めることが多かったが、今季はつなぎの役割を担った。二番打者として先発出場した82試合で打率.293。球団からは「粘り強く頑張ってくれた」と評価をもらった。「小技だったり、状況判断だったり。スコアボードを見ながら打席に入らないといけない打順。何年もやっていた菊池さんのすごさを、あらためて感じた」。貴重な経験を積んだ1年となった。

 今季は5年ぶり2度目の3ケタに乗せる106安打を放った。得点圏打率も.348と勝負強さを発揮した一方で、2年連続の本塁打ゼロ。長打も昨季から半減し、58安打連続で単打を重ねた時期もあった。「強かったとき(2016〜18年のリーグ3連覇時)は2人(一番・田中広輔、二番・菊池涼介)で1点を取ることも多かった。単打ばかりでは寂しい」と“Mr.単打”の返上を誓う。

 今オフ、主軸として打線を支えた西川龍馬オリックスにFA移籍。「若い外野手も多い。僕も競争だと思っているけど、秋山さんと一緒に引っ張っていければ」と自覚を抱く。来季10年目。「新井貴浩監督を胴上げして、みんなでハワイ(旅行)に行きたい」。キャリアハイの成績を残すことで、チーム6年ぶりのリーグ優勝を手繰り寄せる。

写真=BBM
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