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DeNA・山崎康晃 クローザーの座を取り戻して史上4人目の大記録へ/記録への挑戦

 

今季は不振に終わったが、来季は守護神の座を取り戻す


 ハマの守護神の座を取り戻し、偉業達成へと突き進む。2015年のプロ1年目からクローザーを務めた山崎康晃は現在、NPB歴代9位の通算227セーブを記録。過去に岩瀬仁紀高津臣吾佐々木主浩の3投手しか達成したことのないNPB通算250セーブまで、あと「23」まで迫っている。

 20年から2年間の不振を乗り越え、22年は防御率1.33と抜群の安定感で抑えに返り咲き、自己最多タイの37セーブをマーク。オフには6年の大型契約を結んで迎えた23年だったが、49試合に登板し3勝7敗20セーブ、防御率4.37。7月中旬に森原康平にクローザーの座を譲り中継ぎへと配置転換。9月17日の二軍降格を最後にCS含めて一軍に戻ることなくシーズンを終え「非常に1年間、悔しい思いだった」と振り返った。

 プロ10年目を迎える24年。雪辱を期して例年より1カ月始動を早め、12月上旬ですでに4キロの減量に成功したことを明かした。すべてはもう一度、9回のマウンドに戻るため。「挑戦者の気持ちで抑えを取りにいきたい。競争を勝ち抜いて、(ファンの)皆さまが期待する『ヤスアキジャンプ』を見せられるように」と復活にかける強い覚悟を口にした。

 プロ入りから大きな故障をすることなく、毎年40試合以上の登板を重ねてきたタフネス右腕。「丈夫に生んでくれた母のおかげ」と最愛の母・べリアさん(享年51)への感謝も胸に、クローザー奪回、そして名球会入り条件でもある通算250セーブ達成へ――。山崎はこのままでは終わらない。

写真=BBM
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