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西武・松井稼頭央監督 厚みを増した戦力をフル活用してV奪回へ/指揮官が見据える2024

 

就任1年目の23年は5位に終わったが、逆襲を誓う松井監督


 監督1年目を終え、「多くの失敗をした」と松井稼頭央監督。5位に沈んだ責任を自ら受け止めている。

 2023年のチーム成績から、得点力が最大の課題であることは明らかだ。その点に関しては、すでに補強も進んでおり、メジャー通算10年間で114本塁打、402打点、18年球宴出場経験を持つヘスス・アギラー、23年ヤンキースで6本塁打のフランチー・コルデロを獲得。「すごく楽しみです。本塁打は大きな魅力ですが、それだけではない。打点というところを考えて、打順もいろいろ考えたい」とクリーンアップを軸に想定しつつ、他選手との兼ね合いも含め、より得点力向上を目指した打線を組んでいく考えだ。

 また、新戦力以上に期待しているのが23年に経験を積んだ若手の奮闘だ。「準備や継続も含め、今季(23年)一番成長した」と指揮官が賛辞を惜しまない佐藤龍世、新人ながら存在感示した蛭間拓哉などのさらなる台頭に大きな期待を寄せる。

 投手陣ではチーム防御率リーグ2位を誇る安定感に全幅の信頼を寄せる。エース・高橋光成を筆頭に平良海馬今井達也隅田知一郎松本航の先発陣に加え、ボー・タカハシ青山美夏人の先発転向がすでに決まっている。さらにドラフト1位入団の武内夏暉と、厚みは増した。「先発は何枚いてもいい」と満面の笑みだ。

 中継ぎには増田達至平井克典に台頭組の田村伊知郎豆田泰志に加えて、元ヤンキースのアルバート・アブレイユ、最速159キロ左腕のジェフリー・ヤンを獲得。また、起用法は未定だが、現役ドラフトで中村祐太も加入と、投手陣には期待ばかりが膨らむ。

 これだけの戦力をフル活用できるか。指揮官としての自らの2年目にかける思いは相当だ。

写真=BBM
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