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DeNA・三浦大輔 課題を見つけ“次”につなげ1998年以来の優勝へ/指揮官たちの戦力構想

 

今年で就任4年目を迎える三浦大輔監督。優勝しか見えていない


 志半ばで戦いが終わった。

「選手は毎試合、気持ちを新たにプレーしてくれた。結果に結びつけられなかったのは、申し訳ない。監督の責任だと思います」

 昨年10月15日、CSファーストステージで広島に2連敗。三浦大輔監督は潔く、現実を受け止めた。就任1年目から6位、2位、3位。チームに不足した点を問われ「いっぱいあると思う。しっかり考えて、つなげていきたい」と前を向いた。

 不可欠なのが先発陣の整備。エース格の今永昇太がポスティングでメジャー・リーグ移籍を目指している。22試合でQSも15度と安定感抜群だった左腕。現時点ではトレバー・バウアーの去就も不透明で、2人の17勝と278回2/3がそのまま抜ける可能性がある。

 チームリーダーである石田健大はFA宣言後残留し、ソフトバンクから加わる通算470試合登板の森唯斗も昨年から先発に挑戦。前オリックス中川颯は希少なアンダースローで、面白い存在となりそうだ。

「チームとしての課題、個人としての課題、両方がある」と訴えかけたのがCS敗退の5日後。選手の「個」に特化した秋季キャンプで、土台づくりにも成功した。

 交流戦では球団初の優勝を成し遂げたが、レギュラーシーズンは阪神に1ゲーム差。チーム打率.247はほぼ同じでも、35得点少ない520得点だった。32盗塁は12球団最少だった機動力に加え、犠打など小技の向上も課題。「結果を踏まえて取り組んでいかないといけない」と雪辱に燃えている。

 新主将には大黒柱の牧秀悟を指名。1998年以来のセ・リーグ制覇しか見えていない。

写真=BBM
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