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ソフトバンク・生海 大ブレークへ、並々ならぬ闘志/年男の決意

 

持ち前の長打力を生かしてレギュラー獲りを誓う生海


 辰のごとく「頂」へ登り詰める意気込みを示す。年男として迎える新シーズンの目標を、生海は『開幕スタメン』と『本塁打20本以上』に定めた。「開幕スタメンを勝ち取り1試合でも多く出場できるように。個人としても、チームとしても、頂点を目指したい」。ルーキーイヤーの昨季、ウエスタン・リーグで主に中軸として69試合に出場し8本塁打を放った左の大砲候補は、自身の大ブレークと4年ぶりとなるチームのリーグ優勝を力強く誓う。

 東北福祉大から2023年ドラフト3位で入団して春季キャンプではA組(一軍)入りも果たしたが、一軍出場は13試合に終わった。一方で、二軍では今季から一軍の指揮を執る小久保監督の下、打撃に磨きをかけた。四番・DHで出場した巨人とのファーム日本選手権(10月7日=宮崎)では、4打数4安打と活躍して優秀選手賞を受賞。シーズン中は不振に苦しんだこともあったが、小久保裕紀監督は「シーズンが終わってから良くなってきた。自信にすればいい」とした上で、「フリー打撃で長打をもっと増やす練習をずっとやってきたので、引き続きやってほしい」と、その長打力に期待をする。

 指揮官の思いに応えるためにも、1月の自主トレでは主砲の柳田悠岐に弟子入りし、打撃を強化。大ブレークに向けて並々ならぬ闘志を燃やすのには、大きな理由もある。昨年11月に小学校時代から幼なじみの同い年の一般女性と5年の交際期間を経て結婚。「ずっとそばで支えてくれた。しっかりと活躍して幸せにしたい」。年男が強い覚悟で、2年目のシーズンに挑む。

写真=湯浅芳昭
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