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オリックス・比嘉幹貴 際立つベテランの妙味「うらやましいですよ、150キロをバンバン投げていて」/生え抜きの輝き

 


 貴重な変則サイド右腕は昨年12月に41歳になったとはいえ、チーム最年長・比嘉幹貴は今季も変わらず奮闘する。

 昨季は31試合に登板して2勝0敗、防御率2.25を記録してリーグ3連覇に大きく貢献。40歳のシーズンも安定感を発揮したが「もっとできたのかなと思う。変化球の精度を磨いていきたい。ここ数年、30試合ほど(の登板)なので、40試合、50試合をもう1回投げたいです」と、リーグ4連覇&日本一奪還に向けて力を込める。

 今季は8年ぶりに地元・沖縄で主催試合が予定されており「そのとき一軍にいられるように、しっかりやっていきたいなと思います」と深くうなずいた。

 酸いも甘いもかみ分けてきた野球人生だ。2010年にドラフト2位でオリックスに入団し、ブルペンを支えてきたが、15年には右肩を故障してリハビリ生活に苦しんだ。同年オフには減額制限を超える提示を受けたものの「肩のケガはピッチャーとして致命的なので、契約をしてもらえるだけでありがたかったんです」と振り返る。

 その後、18年には43試合、19年には45試合登板。21年からの直近3年間は30試合以上の登板で3連覇に貢献したが「正直、ビックリですよね。僕らは弱かった時期も知っていますから」と驚きを隠せない。

「若い選手が引っ張ってくれているチーム。僕らはアドバイスできることがあればするという感じです。うらやましいですよ、150キロをバンバン投げていて」と言うも、緩急自在の投球はベテランの妙味だ。

写真=BBM
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