プロ15年目もドラゴンズのユニホームに袖を通す。例年通り、大阪府貝塚市の日本生命スタジアムで自主トレを行っている大島洋平が今季の目標を口にした。
「僕自身も、その記録を目指すというのはあります」。その記録とは――。
宮本慎也(元
ヤクルト)が持つ大卒社会人出身の選手の通算最多安打記録となる2133本。残り112本と射程圏内にとらえている。
ただ、大島にとって超えれば良いというものではない。「一年間通して150とか170、もちろん200安打までいければいいと思っています。最多安打のタイトルは獲っているので、次は首位打者を取りたいですね」。
シーズンのキャリアハイは2014年の186安打。それから10年。シーズンを通じてウエート・トレーニングに精を出し、アンチエイジングに務めている。「ダメだとすぐ年齢のせいにされるのでね」と苦笑する。
昨季は、22年に死球を受けた右足の親指の機能低下に悩まされていた。「踏み込んだときにしっかり力が入らず、かかと体重になってしまい、それが打撃にも影響していた。やっとしっかりと力が入るようになってきた」。
技術がしっかりと発揮できる体さえ整えば、自ずと数字はついてくるはずだ。
立浪和義監督の構想では中堅・
岡林勇希、右翼・
細川成也は固まりつつ、左翼は大島、新外国人の
ディカーソン、
鵜飼航丞、
ブライト健太、
上林誠知らによる競争になる。
もちろん2000安打を打ったプライドもある。「『洋平を使わないとダメだな』と監督に言われるような結果を出していけるように頑張ります」。競争は望むところだ。
写真=BBM