かつての甲子園のスターが、新天地でのフル回転を目指す。
日本ハムからオリックスにトレード移籍した吉田輝星が、新しい環境で再スタートを切る。
日本ハムで契約を更改してから3日後の“電撃移籍”に「少し落ち着かない部分もあったのですが、今はオリックスでしっかりと頑張ろうと思っています」と力を込めた。
リーグ3連覇を果たしているチャンピオンチームへ加入することになり「投手陣がすごくいいイメージがありますし、僕もしっかりと進化していけるように頑張っていきたいです」と気持ちを新たにしている。
金足農高から2019年にドラフト1位で日本ハムに入団。プロ4年目となった2022年には51試合に登板して2勝3敗、防御率は4.26の成績を残していたが、昨季は一軍マウンドに3度上がったのみで、気持ちの部分では少しだけ燻っていた。それだけに、激しい競争を勝ち抜く意気込みがある。
「投げるポジションは自分でつかんでいくものだと思いますし、キャンプ初日から、しっかりアピールできるように全力でプレーしていきたいです」
2年ぶりのフル回転を目指す今季は。最速152キロを誇るストレートのキレを磨いていく。
「ストレートはプロに入った以上、ずっと磨き続けたいと思っている。自信を持っていると言えるように練習していきたいと思います」
2018年夏に準優勝を果たして甲子園を沸かせた男が、死に物狂いで居場所をつかむ。
写真=BBM